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GENZ-BENZ STL3.0-8T

車を手放したので、愛用のMARK BASSのセットを泣く泣く手放しました。

で、ベースを担いで、衣装等も持って、さらに自分で電車に乗って持ち歩く事のできる、ハイパワーなベースアンプ。というのを条件に、たどり着いた答え。

GENZ-BENZ STL3.0-8T

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幾つかの候補の中で、最も安く、軽く、ハイパワー、高機能で即決しました。
発売したばかりなのか、情報も少なく、「youtube」で探し当てた外国物のいくつかの動画もありましたが、音に関しては言ってはなんですが、チューニングがデフォルトからあまりいじっていない状態での試奏ばかりで、かなり悲惨なものばかり。
「このアンプはこんなにコンパクトなのに・・ほら、こんなに素晴らしいサウンドなんだ!」
って、素晴らしいサウンドとはとても思えない音で、得意げにベースを弾いてるんです。
(>_<)痛すぎ!! これはあまり参考にならなかったです。

ここは一つ、私のような興味をお持ちの方のために、それらを見ただけで判断を下さないように、使用していく中でのちゃんとしたレポートを記載していきたいと思います。

<レポート> 
すべてフラットな状態で、私有のパッシブ4弦ジャズベとアクティブ5弦での試奏では
コンコン、キンキンとした、かなり耳障りな音!!
デフォルトの設定としては、動画で聴いたあの音!
私的にはありえない酷さです。(なんでこんな音にチューニングを落としたんだ!!!)
もちろん、ネオジウムスピーカーの特性はmarkbassで良く知っていましたから、
口径の小ささと軽さからして、フェンダーベースマン(写真左横)のような「繋いでボリュームを上げただけでいい音」
が出るはずはありません。それにしてもね、やっぱりmarkbassとかは、全てフラットな状態でとりあえずボリュームを上げただけでも使える音になっているのにね。ちょっと残念な感じ。
「じゃあ、やっぱり良くないんだー」と思われても仕方ないですねえ、、、、。

でもね、チューニング次第では、ガラガラっと変化をしまして、一変!!!
「えええーーーっ!! こんなに小さいのに、凄いいい音するねー!! 」
と、スクール講師達をも驚かせる事が出来ましたよ。

まずは、この手のコンパクトなベースアンプでは、ミドルのゴツゴツしたロックな音でヴォリュームもガンガン出して行くのは無理です。それは潔く捨てましょう。
ネオジウムスピーカーの軽さからはそういうの苦手なんですね。スピーカーボックスも、負けてしまいますから、
冒頭のようなカンカン、キンキンした音にしかなりません。

私の好みも含め、チューニングを詰めて行った究極のセッティングは
※ここから先実際の使用後で変更部分あります。
Low は12時。もっとブーストしたいところですが、それはヴォリュームが上がるわけですから、全体のバランスを考えるといじらないのがベター。
 midレベルは0方向に大胆にカットした方が良いでしょう。ミッドフリーケンシーのつまみは11時〜3時の範囲かな?(実際はその部分の周波数をカットしていきます)
 Trebleは9〜10時。
それでもって、3つの波形が選べるボタンはお好みで(全てONにすると、究極のドンシャリサウンドになります。腰が薄れる分、数サイズ大きなアンプで鳴っているような感じにはなりますね。)
但し、全てONではアンサンブルに入ると、やはり少しミッドが足らない感じがしますね。

結局、このアンプ、フラットでの音は、ハイとハイミッドが強すぎて、他のメンバーに怒られそうな耳障りな音なんですね。
だから、基本、そこを極端に削ってあげます。
(ちなみに、3つのボタンはフットスイッチで切り替えができるみたいですが、ON-OFFの度に「パチッ、パチッ」とノイズが出ますから、NGかな)

これがいわゆるまともなベースアンプのデフォルトに近い音。
あと細かい希望がある人は楽器(アクティブなら)、外部プリで味付ければいいんじゃないかな?

音量的には、はっきり言ってスペックほどのパワー感はありませんでした(これはスピーカーボックスによるところが大きいのかな?)が、このチューニングで行く限りでは、マスターボリュームをフルテンで、ゲインを楽器によってクリップしなくところまで調整したとすると、例えば、ポップス系のドラム入りのバンドライブですと、自分に向けたモニター代わりの使い方でなら充分、気持ちよく演奏ができるのではないかと思います。
アコースティックなライブで30人キャパくらいの広さなら、会場いっぱいに豊かなベースサウンドが全体を包み込んでくれそうです。 あとはベースの弾き方次第ですけどね。
Lowに関しては、想像以上にいい感じで広がり感がありました。
まあ、なんといっても8インチスピーカーですから、それを考えれば驚異ではあります。

ヘッドだけ取り外して専用のバッグに入れて、持って行った仕事もありました。
スピーカーはSWRの「GOLIATH」です。
これはますます今イチの相性でしたね。
やはり重いトランスが入った170Wアンプとは違うんですかね、グイッとくる押し出し感が無く、
ちょっと残念な結果に終わりました。
※後記
ゴライアスのような外部スピーカーのときならば、デフォルトのセッティングもあり得る範囲でした。ということは、スピーカーの特性なんですね。
さらに、出力900W4 Ω 500W8 Ωの
SHUTTLE 9.0
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が発売になりました。これはほすいっ!! あ、調べたらサイズが違った!!残念。

話は戻りますが、STL3.0-8Tの魅力はなんと言っても、ヘッドアンプと、スピーカーボッックス合わせての重量が、7.27kg!(SHUTTLE 9.0の場合は少しだけ重量up)
これもほとんどがスピーカーの重さでして、ヘッドアンプだけでは1.25kg!
(SHUTTLE 9.0は1.82 kg)

付属(サービス期間のみ)のバッグに持ち運んでも行けるという、他ではない利点もアリ。
で、ヘッドアンプについているミュートスイッチが、ダイレクトアウトと出音双方に関与している為、裏側にあるチューナーアウトに、インプットのみの軽量チューナーを繋いでおけば、ボタンを押すだけですべての出音がミュートされチューニングができます。
これも実はありそうでなかなかなかった機能で、私的には涙。

ダイレクトアウトは、プリ部分を通してPA卓に送るか、ベースからのダイレクトな音のみを送るかの切り替えのスイッチも装備。
これなら外部DIを使わない方がベストかもね。
しかも価格が、定価で10万程度。
デフォルトの音のひどさを除けば、まさに私のようなプレーヤーがオーダーして作ったような、
まさに至れり尽くせりの出来であります。

で、どうやって持ち歩くか?
「UDG」というメーカーの「U9618」がぴったりでした!!
DJ用のレコードを持ち運ぶ為のキャスター付きのキャリングバッグです。
写真でもわかるように、まるでこのアンプ専用に作られたと思える程、ぴったりで大成功!
送られて来た時の箱の大きさにはビックリ!
それもそのはず、中はサイド面背面、フタ裏に2センチ程のウレタン(?)クッションがマジックテープで張られていまして、アンプをがっちりガード。
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唯一の問題は、このケース、思ったよりかなりいい出来でして、その分重量がアンプに近いくらいの重量があるんですね。そして意外と高価!

個人的にはキャスターも丈夫そうで、アンプの保護も思えば覚悟を決められましたけど。

あとの課題は、どうしても持っていきたい、アンプスタンドと、ベーススタンドです。
それをどうやって最軽量にするか!?でした。
なんといっても小さいアンプですし、私は187の身長ですから、座って演奏するにしても、スピーカーをなるべく自分に向けたいんですね。
候補はこの二つ
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MARK BASS で以前も使用していた折りたたみできるスタンド。「MARK STAND」
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STAND BACKというアイデアもの。

試してみましたが、STAND BACKにはアンプが小さすぎて、ベルトがスピーカジャックの部分に当たるので、危険ですから、NG.
本来の使い方ではないと思いますが、MARK BASSのスタンドを裏にポンッと置いてそこに凭れかけるだけで、バッチリの安定感でした。重量とコンパクト度は互角でしたが。
「U9618」にはポケットも充実していますから、電源コード、チューナー、ケーブル、MARK STAND,全部入っちゃいますから、ホント助かります。


さて、あとはベーススタンド。コンパクトなものはいっぱいあるんですけど、特に一回り大きいベースを立てるとなると、不安定でとても使う気になれないものばかり。

そこで私、画期的な方法を見つけました!! 
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「U9618」の2本のアーム部分に100円ショップで手に入るマジックテープ付きのゴムベルトを縫い付けて止めただけ。
写真ではわかりづらいかもですが、ネック部分をマジックテープでピッと止めるだけで、完璧な安定感が得られるんですね。ベースを置く床面には「U9618」の裏蓋部分のマットを敷きます。
使う時もマジックテープをピッと剥がすだけ!
究極のベーススタンドです!


実際ライブ等で使用した結果も大事な点ですから、このページを手直ししながらお伝えしていきますので、興味のある方は、ブックマークを!

参考までに。
GENZ-BENZ STL3.0-8T

仕様
●1.25kgの超軽量設計
●出力:175W/300W (8オーム/4オーム)
●プリアンプ:FET
●外寸:H60 W216 D235mm 1.25kg
●高電流 Class Dアンプ
●アクティブ/パッシブ両対応入力
●アクティブ3バンドEQ(ミッドスイープ)
●3バンド シグナルシェイプ回路
●チューナーアウト
●ヘッドホン端子
●AUX入力
●リミッター回路
●LEDインジケーター
●スピーカー出力:スピコン 1/4フォーン
●XLRダイレクトアウト
●周波数特性:58-20kHz
●8インチスピーカー、ツイーター
●外寸:H343 W302 D273mm 6.2kg-
Commented by ふくしま at 2010-08-15 19:00 x
このアンプを別のキャビに繋いだらどんな感じでしょうか。きっと、アンプのセッティングが変わるんだと思います。
そんな時のセッティングや、感想など是非、知りたいです。
Commented by george-kainuma at 2010-08-17 14:34
お返事遅くなりすみません。
仕事の関係で、ヘッドだけ持ち歩く事の方が多くなってきました。
SWRのゴライアスが多いんですが、自分のモニター代わりとしてはじゅうぶん、使えます。この場合はほとんどフラットでもいい感じです。欲を言えば、パワーがあと少し余裕があると、きっとストレスも減るかもしれませんね。
しかし、何といっても中身がカラなんじゃないかと思う程の軽量さと、チューナーアウトがミュート出来る事の素晴らしさで、良しという感じです。
by george-kainuma | 2009-05-15 23:24 | 楽器・機材など | Comments(2)

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